粉ミルクを選ぶ際の4つのポイント

赤ちゃんは生まれてからしばらくは母乳やミルクから必要な栄養を補います。
完全ミルク育児、母乳ミルク混合育児の場合はもちろん、完全母乳育児の場合でも、お出かけ先やママが薬を飲むときなどに、一時的に利用することがあります。

でも、いろいろなメーカーからたくさんの種類が出ているので実際購入するとなると、選ぶのも一苦労だと思います。

「赤ちゃんのミルクってどうやって選んだらいいの?」
「飲ませやすいミルクってどういうのだろう」
とお悩みのママ・パパも多いのではないでしょうか。

ここでは新生児から飲めるミルクの選び方やおすすめのミルクを紹介します。

目次

1、赤ちゃん用のミルクとは?
2、ミルクのタイプ
3、ミルク選びの4つのポイント
4、タイプ別おすすめのミルク
5、まとめ

1、赤ちゃん用のミルクとは?

赤ちゃん用のミルクといっても、その種類はさまざまです。大きく

①生後すぐからの「育児用ミルク」
②離乳食では不足しがちな栄養を補う「フォローアップミルク」(9ヶ月頃から)

この2種類に分けられます。


①生後すぐからの「育児用ミルク」は、新生児から飲むことができる粉ミルクは、母乳代わりに飲むための完全栄養食品です。

②離乳食では不足しがちな栄養を補う「フォローアップミルク」は、離乳食が3回食になる9ヶ月頃を目安に、離乳食と並行して飲むもので、栄養を補うことが目的の粉ミルクです。
カルシウムや鉄分、DHAなど、離乳食だけでは十分な量を摂りづらい栄養素を含んでいます。

この2種類のうちここでご紹介するのは、①の生後すぐからの「育児用ミルク」です。

2、ミルクのタイプ

粉ミルクにはさまざまなタイプの商品があります。ここでは、①缶タイプ、②プラスチックケースタイプ、③スティックタイプ、④キューブタイプ、⑤液体タイプの5つのタイプそれぞれの特徴を紹介します。

①缶タイプ

定番のタイプは、コスパを重視したい方にオススメです。ミルク中心での育児を考えている人にには経済的です。ただ、重量があるため置き場に困ったり、持ち運びには向いていないなどのデメリットもあります。底の方になるとスプーンですくいにくかったり、夜中の調乳時には何杯入れたかわからなくなったりと不便な面もあります。

②プラスチックケースタイプ

プラスチックケースタイプであれば、詰め替え用のミルクをそのまま入れ替えて使用できます。缶タイプよりも粉ミルクをすくいやすく、こぼす心配もありません。また、使い切ったら小さく畳んでコンパクトに捨てることができゴミがでないのも嬉しいポイントです。缶タイプと比べると少し価格が高く、取り扱っているメーカーが限られるというデメリットがあります。

③スティックタイプ

粉ミルクが小分けにされたスティックタイプは、サッと溶けやすく持ち運びにも便利なので外出先での調乳にオススメです。また、1回分の使い切りタイプなので、母乳での育児のサポートとして粉ミルクを活用したい方にもオススメです。スティックタイプのデメリットはコスパの悪さです。他のタイプの粉ミルクよりも価格が割高なので、日常的に大量に使う場合は、他のタイプの粉ミルクと併用するとよいです。

④キューブタイプ

ミルク作りが苦手な方や新米ママにオススメなのがキューブタイプです。キューブをお湯で溶かすだけで、簡単にミルクを作ることができます。誰でも簡単に作れるので、赤ちゃんをあやしながらサッと調乳することができますし家族に手伝ってもらいやすいのも大きなメリットです。デメリットは1キューブが40mlと決まっているので、40ml単位以外でミルクを作りたい場合は手で直接割る必要があり、不衛生という声もあります。

⑤液体タイプ

液体タイプはすでに水に溶かされた状態で販売されているため、哺乳瓶に移し替えたり缶に乳首をつけてそのまま赤ちゃんにあげられる便利さが魅力です。常温保存が可能で、温めずに飲ませてOKなので外出時も便利です。また、非常時や災害時の備蓄にも便利です。紙パックタイプと缶タイプがあり、長期保存したいなら缶タイプ、持ち運びの楽さなら紙パックタイプがおすすめです。日本では2019年1月に認可されたばかりで、まだラインナップが少ない点はデメリットです。ほかに、コストパフォーマンスが悪い、量の調整ができないというデメリットもあります。

3、ミルクの選びの4つのポイント

ポイント①アレルギーの有無

粉ミルクが原因で湿疹や嘔吐などがあったらアレルギーかもしれません。アレルギー反応が出たら診察を受けてアレルギー対応のミルクを選択してください。

ポイント②使用頻度に合わせてタイプを選ぶ

「缶タイプ」は開封してから1ヵ月以内に使い切る必要があるので1日1回は必ず粉ミルクをあげる方や完全ミルク育児の方など使用頻度が高い場合はオススメです。

スティックタイプ」や「キューブタイプ」は粉ミルクをたまにしか使わないという方や外出時に持ち運びする際にオススメです。必要な分だけ持ち歩くことができるので、ただでさえ重いマザーズバッグの軽量化に一役買ってくれます。

このように使用する頻度に合わせて選びましょう。

ポイント③調乳のしやすさ

新生児期は3時間おきに約7回ほど授乳する必要があります。赤ちゃんをあやしながらミルクを作るのは大変ですよね。慣れない育児で疲れているママの負担を少しでも減らすためにも、すぐに取り出せて、お湯に溶けやすい調乳が楽なものを選びましょう。

ポイント④コスパのよさ

粉ミルクに含まれる栄養成分や分量は法律で定められているので、大きな違いはありません。国内メーカーのもであればどの商品も赤ちゃんに安心して飲ませることができるので、あまり気にする必要はありません。

日本で流通しているミルクはどの商品も高品質なので、価格の安さや飲みっぷりも考慮して選びましょう。

4、タイプ別おすすめのミルク

①缶タイプ

◎ 和光堂『レーベンスミルク はいはい』

母乳に含まれる成分を配合し、できるだけ母乳に近づけた味と香りに仕上がっているので、母乳とミルクの混合でも違和感なく併用できるのが大きな魅力です。また、広告宣伝費を抑えているのでリーズナブルな価格が魅力です。


◎ 雪印乳業『ぴゅあ』

粉より先にお湯を入れるタイプですが、サッと溶けて調乳が楽なのが魅力です。広告宣伝費を抑えているので、価格が安いのも魅力です。


◎ 明治『ほほえみ』

ほほえみの缶タイプは、蓋の開けやすさ、すりきりしやすい工夫などにもこだわった粉ミルクです。粉タイプ、キューブタイプ、液体タイプがありいろんなシチュエーションに合わせて使い続けられるのが魅力です。


②プラスチックケースタイプ

◎ 森永乳業『はぐくみ エコらくパック はじめてセット 』

はぐくみエコらくパックはじめてセットは、入れ替え用のプラスチックケースと、400gずつの小分けパックが2袋ついた粉ミルク。缶よりもコンパクトな設計で、収納場所をとらず、使い終わったあとは小さく丸めたり畳んだりして捨てられるのが魅力です。


③スティックタイプ

◎ 森永乳業『はぐぐみスティックタイプ』

母乳に近い栄養バランスでつくられたはぐくみシリーズのスティックタイプです。初乳に多く含まれるラクトフェリンというタンパク質を配合しています。


◎ 和光堂『はいはいスティックパック』

スティック1本で100mlのミルクが作れるので、軽量や調乳がとても簡単!サッと溶けるのも魅力です。個包装タイプなので時々しかミルクを飲まない赤ちゃんにおすすめです。


④キューブタイプ

◎ 明治『ほほえみらくらくキューブ』


哺乳瓶にポンッと入れお湯とまぜるだけで、誰でも簡単に調乳できます。スプーンいらずで計量する手間もなく、こぼしたり、飛び散ったりする心配もありません。個包装なので、必要な分だけ持ち運びができて便利です。


⑤液体タイプ

◎ 明治『ほほえみらくらくミルク』

温める必要がなく、蓋を開けたら常温のまま使用できます。製造から12ヶ月の長期保存が可能で、丈夫なスチール缶入りなので、緊急時の備蓄用としてもおすすめです。また、別売りの「らくらくアタッチメント」を装着すると、哺乳瓶に移し替える手間なく、そのまま飲むことができます。


◎ グリコ『アイクレオ赤ちゃんミルク』

日常温で保存でき、哺乳瓶に注ぐだけで授乳できます。常温で賞味期限6ヵ月という長期保存が可能です。紙パックなので、軽くて持ち歩きやすく、飲んだ後に捨てやすいのも便利なポイント。


5、まとめ

この記事では粉ミルクの選び方の3つのポイントと、おすすめ商品を紹介しました。
粉ミルクには、さまざまな種類やタイプの商品があります。
母乳育児中のママも、母乳が足りない時などは、粉ミルクがあると栄養がしっかり摂れる上に、精神的にも助かりますね。
この記事を参考にして、赤ちゃんが飲みやすい粉ミルクを選んでくださいね!

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